2006年の初代モデル登場以降、ここでしか遊べないプレミアムなタイトルが多数登場した名作家庭用ゲーム機・PS3。
遊べるタイトルは1,800タイトルを超えるとも言われている中には、「あまり知られていないけどめちゃくちゃ面白い!」というものも多く存在します。
今回はそんなビッグタイトルの影に隠れた実力派「PS3の隠れた名作ソフト」をジャンルやアピールポイントと一緒にドドンとまとめて大特集!
今さら前々世代機のゲーム、と侮るなかれ。今まで知らなかったことを後悔してしまう様な「遊べば間違いなく面白い」珠玉のラインナップをご覧ください。
- PS3の隠れた名作やマイナーソフトを知りたい
- PS3で面白そうなゲームソフトを探している
- 久しぶりにPS3を起動してゲームを遊びたい
PS3の隠れた名作
それではさっそく、PS3の隠れた名作ソフトを紹介していきます。
ゲームの紹介動画を各タイトル載せています。スマホ・タブレットの人は動画の再生に2回タップが必要です。
ポータル 2
様々な仕掛けを解きゴールを目指す、FPS視点の空間パズルゲーム
『ポータル 2』はAIにより管理される謎の巨大試験場で行われる様々な「テスト」を、ポータルガンとギミックを駆使して解き進む、一人称視点パズルアクションです。
アメリカの大学生が卒業制作として作った初代作品が発売され、その秀逸なパズル性とシンプルながら作り込まれた物語を高く評価され続編である本作が生み出されました。
主人公が持つポータルガンは着弾点に2色の「ポータル」を作り出すことができ、この仕組みを活用しプレイヤーは求められるテストのクリアを目指すことになります。
加速やジャンプが可能になる特殊な床・壁に触れれば即死の危険なレーザー、ジャンプ台や橋などステージの仕掛けそのものは極めてシンプル。
しかし練りに練られたパズル要素は一筋縄ではいかないものばかりとなっており、「簡単ではないが必ず解ける」というバランス感が絶妙です。
物語を彩る人工知能たちの無機質ながら個性豊かな掛け合いも魅力的で、独特な雰囲気で描かれるストーリーは最後までプレイヤーを飽きさせません。
全体的に高い完成度を持ち、ゲーム賞を受賞した実力を持つ本作。協力モードやステージ自作機能もあるので長く遊べるボリュームにも秀でた作品です。
ジャンル | パズルアクション |
プレイ人数 | 1~2人(オンライン:最大2人) |
発売元 | エレクトロニック・アーツ |
発売日 | 2011年5月19日 |
スプリットセカンド
TV仕立てのド派手でハチャメチャな演出の中を走り抜けるデスレースゲーム!
『スプリットセカンド』は、架空のテレビ番組に出演するドライバーとなって「なんでもあり」のレースを走りぬけ、チャンピオンを目指すレースゲームです。
プレイヤーは落下してくる飛行機や暴走する特急列車など「ありえない」トラブルが巻き起こる、とんでもコースで勝利目指して爆走することになります。
レースゲームで求められるドライビングテクニックはほぼ必要なく、相手の妨害を狙って「パワープレイ」をキメる工程はアクションゲーム風味。
もちろんライバルが自分にトラブルを仕掛けてくることもあるので、ハメたりハメられたりの緊張感あるプレイは手に汗握る興奮が味わえます。
どのタイミングでどのパワープレイを行うかが重要なため、コースや仕掛けを覚え実行する戦略性も本作の中毒性を高めます。
70以上のイベントと本作でしか見られない奇抜なルールのゲームモードで、リアルやカートゥーンとは違った「力業のレース」が楽しめる作品です。
ジャンル | レース |
プレイ人数 | 1~2人(オンライン:最大8人) |
発売元 | ウォルト・ディズニー・ジャパン |
発売日 | 2010年9月9日 |
TOKYO JUNGLE
「動物主体のサバイバルゲーム」という一風変わったコンセプト
『TOKYO JUNGLE』は、人類が消滅した世界で生き残った野生動物たちが、己の「種の生存」を賭けて熾烈な生存戦争に挑む、サバイバルアクションです。
舞台は人間が一切存在しない崩壊した東京・渋谷。食料確保になわばりの拡大、メスと交尾して世代交代を行っていく野生そのものが繰り返されるのが主な流れです。
クマや象などの巨大な生物はもちろん、ヒヨコやポメラニアンなど一見か弱い動物がたくましく生き抜いていく様子には感動すら覚える!
より長期間種を存続させる「サバイバルモード」はコツを掴むまでは数世代も持たずにゲームオーバー。意外とシビアな難易度は「野生で生きる難しさ」を強く感じさせます。
なぜ人類がいなくなったのかの謎に迫る「ストーリーモード」ではバカゲー風な見た目に反して壮大な物語が描かれ、読み進めるごとに本作の魅力に惹き込まれることでしょう。
中毒性の高いテクノ調のBGMや強敵を倒した瞬間の爽快感などアクションゲームとしての完成度も高く、見た目やコンセプトに反して「真面目に面白い」名作です。
ジャンル | アクション |
プレイ人数 | 1〜2人 |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
発売日 | 2012年6月7日 |
エクストルーパーズ
少年少女の出会いと成長の物語を紡ぐマンガチック爽快アクション
ハードな世界観と優れたTPS×アクションのシステムで、世界的人気を誇る「ロストプラネット」と共通の世界観を持ちながら、一変したルックが注目を集めた『エクストルーパーズ』。
一部の舞台設定やゲーム内用語はロストプラネットから引き継がれたものもありますが、登場人物や物語は独立しているので本作のみで楽しめる構成となっています。
本作を代表する特徴は「マンガチック爽快アクション」と名付けられた演出方法。コマ割りや吹き出しで演出される物語は漫画の様な読み込みやすさ&ハイテンポ!
仲間たちとの絆や原住民たちとの戦いなど進むごとに深みを増していく物語が、面白さも相まってまるで名作コミックを読むかの様な満足度をもたらします。
「TPSの入門編」と評される、無限弾数や高速移動・シンプルにまとめられた操作性でTPSの気持ちいいところだけが味わえるバトルシステムも高評価。
バトルの最中も大げさな書き文字によるマンガ的表現が登場し、コミックの中に入り込んだかの様な気分の高揚感が本作独自の面白さを際立たせます。
全体的にハイテンポで進む物語や否応なしに気分を盛り上げる演出など、「ゲームで遊んでスカッとしたい」という方にオススメしたい良作です。
ジャンル | アクション |
プレイ人数 | 1人(オンライン:最大6人) |
発売元 | カプコン |
発売日 | 2012年11月22日 |
スリーピングドッグス 香港秘密警察
自由に行動しながらミッション遂行を目指すクライム系オープンワールドアクション
『スリーピングドッグス』は、マフィアの暴挙を抑えるべく潜入捜査を進める、香港警察の捜査官である主人公の葛藤の物語を描く、アクションアドベンチャーです。
3部構成の「トゥルー・クライム」の3作目として制作されていた作品で、過去2作から警官主人公・格闘要素の充実といった特徴を引き継いでいます。
全体的なゲーム構成はフォロータイトルである「グランドセフトオート」シリーズと酷似しており、オープンワールド内で自由にミッションを進めていくのが主な流れ。
しかしシリーズ初となる舞台・香港の街並みを描くグラフィックの作り込みは綿密で、東洋独特の色彩や空気感の忠実さが本作に独自のフレッシュさをもたらしています。
またバトルアクションも独特で、中国拳法を取り入れた格闘要素は、丁寧な背景描写も相まって中国カンフー映画を見ているかの様な演出が目白押し!
所かまわず発生する乱闘や爆発炎上をいとわないカーアクションなど、香港発のアクション映画好きなら思わず熱くなるイベントが満載です。
クライムアクションジャンルはGTA!という風潮の中、類似ジャンル・シリーズ関連作品ながら独自の立ち位置を有した文字通り「隠れた名作」タイトルです。
ジャンル | オープンワールドアクション |
プレイ人数 | 1人 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2012年9月27日 |
蒼の英雄 Birds of Steel
第二次世界大戦の空の戦いをモチーフに生み出されたシミュレーションゲーム
『蒼の英雄 Birds of Steel』は、1940年代の地形をリアルに再現したマップで名戦闘機を操作し、戦闘疑似体験を楽しめるフライトシミュレーターです。
一般的に「ゲーム」で登場する様なキャラやストーリーは皆無。完全に「戦闘機の飛行と空中戦」を堪能することだけに特化したストイックなゲームデザインとなっています。
PS3コントローラーの全ボタンを駆使しても全動作の割り当てには足りない、というレベルで再現された機体操作はシミュレーターらしいリアルさを徹底追及。
充実したチュートリアル機能で操作そのものは学べますが、実際に戦闘となればこれに戦略や敵機との読み合いが加わり難易度自体はかなりハードなものです。
とはいえ「難しい操作は苦手でただカッコイイ戦闘機を運転してみたい」という方向けにフライトアシスト機能も完備されているので、初心者も安心です。
歴史的な空戦を再現したものや実写映像を駆使したものなど、キャンペーンによって楽しみ方が大きく変化するので飽きずに長く遊べる点も良好。
ゲームだからこそ楽しめる戦場のシミュレーターとして、発売から10年近くが経過しても尚愛好家の多い作品です。
ジャンル | フライトシミュレーター |
プレイ人数 | 1人(オンライン:最大16人) |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
発売日 | 2012年03月08日 |
パペッティア
メルヘンチックな冒険譚を味わえるリリカルなアクション大活劇!
『パペッティア』は、闇の世界へと変貌を遂げた月の世界を元に戻すため、地球からさらわれた子供の魂の宿る人形が、大冒険へと旅立つアクションゲームです。
手芸作品を思わせるビジュアルデザインと演劇調に作り込まれた独特の台詞回しから、まるで人形劇を鑑賞している気分が味わえる独特の世界観が本作の特徴です。
キャラ同士の会話にメタ発言が多く登場し、ゲームステージを進むと「舞台が回転」するといった劇場気分を盛り上げる演出が全編に仕込まれています。
見た目から子供向けのライトな内容を想像されがちですが、ブラックジョークをふんだんに織り交ぜたダークファンタジーは大人こそ本質を楽しめるかもしれません。
オーソドックスな2D横スクロールアクションながら、「聖なるはさみ」を使ったカットアクションと特性が異なる「ヘッド」の切り替えが遊び心地に奥深さをプラス。
特にヘッドは100種類以上が存在し収集要素としても機能しているので、使うと集めるを両方同時に味わうといったやり込みプレイとしても楽しめます。
ジャンル | アクション |
プレイ人数 | 1~2人 |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
発売日 | 2013年9月5日 |
バイオショック インフィニット
空に浮かんだ都市を舞台に、探偵と少女が世界を生き抜きぬく物語
『バイオショック インフィニット』は、荒れた過去を持つ男と不思議な力を持つ少女が、天空独立都市・コロンビアからの脱出を目指す、FPSアクションRPGです。
主人公が装備する2つの武器を切り替えながら一人称視点で展開するバトルは、安定感のある定番FPSの遊び心地といった様相です。
本作で最も注目すべきはストーリー演出!戦闘の内外を問わず続く物語を示唆するキャラ達の台詞は、序盤だと意味不明に感じられるものばかりです。
しかし物語が進むにつれて、「あの時の台詞はこういう意味だったのか!」と誰もが驚愕する真実が明るみになり、どんどん本作の世界へ惹き込まれていきます。
丁寧に織り込まれた伏線が物語へ結実する流れは、名作ミステリーや謎解きADVを解く様な快感があり、本作が何年経っても「名作」と言われる最大の要素と言えます。
日本語吹き替え版では豪華声優によるCV演出が施されており、迫真の声の演技で洋画の様に楽しめる「音」面でのゴージャスさも必聴です。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
発売元 | テイクツー |
発売日 | 2013年4月25日 |
バイナリードメイン
龍が如くシリーズ制作チームが、海外での展開を視野に入れ作り出したTPS
『バイナリードメイン』は、ロボット技術が進化した2080年の東京を舞台に、深刻な危機へと立ち向かう特務部隊の戦いを描く、ドラマティックアクションです。
見どころは何といってもストーリー!アクション映画を彷彿とさせる演出や展開が目白押しで、「ドラマティックアクション」の名は伊達ではないと思わせてくれる完成度。
味方キャラそれぞれに設けられた信頼度によって細かく変化する物語やエンディングは、周回プレイしてすべての結末を知りたくなるほど魅力的です。
登場人物の国籍などから一見すると海外TPSっぽさを感じますが、豊富な実名メーカーの参入で「未来の日本」に親近感も湧いてきます。
バトルシステムの中心はTPSですが、要所で往生するQTEや騎乗イベントが撃つだけではない本作のアクション性を惹き立てます。
音声入力が可能なヘッドセットを接続すると声で仲間へ指示が可能になる「ボイスコマンド」機能を使えば、お家にいながら「リアルな戦場体験」が味わえます。
ジャンル | アクション |
プレイ人数 | 1人(オンライン:最大10人) |
発売元 | セガゲームス |
発売日 | 2012年2月16日 |
ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地
漫画にアニメ化など一大シリーズとして成長を果たした「ティアーズ・トゥ・ティアラ」の原点
『ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地』は、復活した魔王が仲間を率い大陸を支配する神聖帝国と戦う、アドベンチャー×シミュレーションRPGです。
戦記モノと評される重厚な歴史と冒険の物語は少年漫画的な熱さを持ち、巧妙に張り巡らされた伏線は多くのプレイヤーが「二週目を遊びたくなる」と絶賛しました。
物語を読み進めるADVパートとターン制のSRPGが交互に繰り返され、どちらの難易度も比較的低く設定されているのでカジュアルゲーマーでも気軽にプレイ可能。
ストーリーを重視した作品のため、戦闘自体のやり込み要素は他のSRPG作品と比べると控えめながら、その分物語にしっかり集中できる作りとなっています。
「ゲーム内楽曲が秀逸」なことに定評のあるアクアプラスの作品らしく、どのBGMもハイクオリティなのでADVパートを盛り上げる音の演出は必聴です。
2009年には外伝・2013年には続編が発売されており、アニメなどで本シリーズに興味を持った方は本作含めシリーズ作品を一挙にプレイしてみるのも面白いかもしれません。
ジャンル | アドベンチャー、シミュレーションRPG |
プレイ人数 | アクアプラス |
発売元 | 1人 |
発売日 | 2008年7月17日 |
PS3の隠れた名作まとめ
今から家庭用ゲーム機の購入を検討している方は現行機や次世代機を選びがちで、結果としてPS3のゲームは見逃されがちです。
今回ご紹介したタイトルはどれも自信をもってオススメできる名作・傑作ばかりなので、興味を惹かれたソフトがあったら是非実際に入手しプレイしてみてください。