PS2で発売されたゲームソフトの本数は3,000近く。20年以上活躍したPS2の歴史の中には多くの人が知る・遊んだ作品がたくさん!
しかし発売当時はもちろん、後世に名を残す名作が数多く存在する中で、ビッグタイトルの影に隠れた良作も存在しています。
そこで今回は「PS2の隠れた名作ソフト」を厳選してピックアップ!世界一売れたゲーム機のあまり知られていない名作タイトルをお届けします。
PS2の隠れた名作ソフト
それではさっそく、PS2の隠れた名作ソフトを紹介していきます。
ダーククロニクル
いなくなった母親を探す少年と救世の旅をする少女が、時空を超えて出会い共に旅をするアクションRPGです。
ゲームは章ごとに用意されたランダム生成ダンジョンを攻略し、物語を進めていく「ステージクリア式」となっており、変化する戦場が常に新鮮な遊び心地をもたらします。
また本作の特徴的な要素として「ジオラマ」が存在し、土地に様々な建物を配置していくクリエイティブ要素がハマる人にはとことんハマる!
アクションの派手さよりコツコツ遊んでキャラやジオラマを育てていく、ある種の作業の様なやりがいと達成感が味わえる良作タイトルです。
ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット
産業革命期初期のヨーロッパをモチーフに、架空の乗り物「トロットビークル」が活躍するスチームパンク調のアドベンチャーゲームです。
記憶を失い楽団に拾われた主人公が、様々な問題が生まれ徐々に混乱していく世界をトロット楽団の仲間と共に旅します。
本作最大の魅力は拠点となる街での自由気ままな生活感。プレイヤーは交易や楽団演奏・仲間を部屋に招いて楽しい時間を過ごすなど「街に住む人」として思うがままに振舞えます。
各所で登場する選択肢の結果で善人にも悪人にもなれるマルチエンディングを用意。異なる物語の結末を繰り返し遊んで違いを楽しめる、やり込み要素が豊富な隠れた名作です。
シャドウハーツ
第一次世界大戦前の中国大陸とヨーロッパを舞台に、謎の声に導かれた主人公が助けた少女と共に激動の運命を生きるRPGです。
本作の最も優れた点は世界観と演出。政治的にも文明的にもある種混沌とした1913年の空気感がホラーを意識して描かれています。
各所で挿入される直球なグロテスク表現はもちろん、道中手に入れるアイテムの説明が奇怪な文面で描かれるなど様々な角度から感じられる恐怖演出が目白押しです。
制作スタッフが在籍している現企業がコンシューマゲームの開発を終了したため、リメイク販売の可能性が途絶えており、本作は現在PS2でしか遊べない希少な作品です。
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー
ダークな世界観と物語で愛されるRPG「女神転生」シリーズの派生として、1・2合わせた2部作の前編にあたるのが本作。
源流シリーズ同様神話と科学の融合を感じられる徹底して練り込まれた世界観が最大の魅力。物語はもちろん敵・味方キャラにも要素がたっぷり散りばめられています。
スピーディかつ緊張感あるバトルに加え圧倒的な力を持つ隠しボスも多く、全体的な遊びやすさを維持しつつもしっかりした難しさが味わえるでしょう。
物語の謎や戦いの結末は次作である「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2」へと引き継がれており、本作で物語が気になった方はこちらも要チェックです。
チュウリップ
引っ越してきた片田舎で憧れの女のコと出会った主人公が、その娘と結ばれるため「チュウ」で人々の悩みを解消していくRPGです。
町に住む人々は仲良くなることでチュウができる様になり、これを繰り返してチュウの経験を高めるのが主人公の恋の成就に必要不可欠。
チュウを繰り返すことでレベルが上がりますが、チュウの相手はとある理由でイライラ・カリカリ状態。主人公のメンタルを容赦なく傷つけてくるので注意が必要です。
そして、チュウの力を鍛えた暁には衝撃の事実が明かされる!主人公の片思いの行方をぜひ実際にプレイして見届けてください。
GOD HAND(ゴッドハンド)
とある出会いをきっかけに右腕に「ゴッドハンド」を授かった青年が、悪魔たちとの熾烈な戦いへと挑むアクションゲームです。
主人公の言動や登場する敵キャラのデザインは「誰もがどこかで見たことのある元ネタ」がふんだんに盛り込まれており、大挙して押し寄せる様はまるでバカゲー。
とはいえ異様なほどの高難易度と斬新で爽快なアクション性能で評価も高く、正統派アクションゲームとしての完成度はかなりのもの。
現在のゲームトレンドでは実現しないだろう、骨太すぎる高難易度にぶっ飛びすぎのネタ要素。「バ神ゲー」と称される隠れた名作タイトルです。
ティアリングサーガシリーズ ベルウィックサーガ
2001年に発売されたシミュレーションRPG「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の続編タイトル。物語は独立しており本作のみで完結しています。
前作が同ジャンル大作である「ファイアーエムブレム」シリーズに類似した作品だったのに対し、本作では多くの調整がプラスされ独自性を確立しました。
ヘキサマップを舞台に繰り広げられる戦闘は、スキルによる隠密や地上・空中ユニットの射程差など、戦略性の多様さが奥深い要素を生み出すことに成功。
同年に「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」が発売されたことで見落とされがちだった本作。15年以上たった今改めて知られざる名作として遊んでみてはいかがでしょう。
3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 完全版
入院した金八先生の推薦を受けた主人公が、2004年のサクラ中学3年B組の教職を務めるアドベンチャーゲームです。
物語はフルボイスを活かしたグラフィックのみの表示で示され、スタジオジブリのスタッフが担当するアニメ絵は親しみやすさが満点。
ゲームそのものも移動と会話を繰り返すシンプルな構成のため、「ゲームは苦手だけどドラマは好き」という方が気軽に楽しめるカジュアル仕様となっています。
オリジナル版のCEROレーティング「全年齢」では収録できなかったシナリオ2本を収録し、完全版のタイトルに相応しいボリュームある遊び心地へと進化した隠れた名作です。
新コンバットチョロQ
自動車おもちゃ「チョロQ」シリーズの中から戦車のみをピックアップし、自由な改造を施して戦うアクションゲームです。
ゲームは基本的に帝国壊滅を目指し、ミッションを受け戦闘での勝利を収め、手に入れた軍資金でパーツを購入して戦車を鍛えるの繰り返し。
しかし世界10カ国から100台以上登場する戦車に全106種の改造パーツ、11か所を自由に変更可能なカスタマイズ性はプレイヤーに物足りなさを感じさせません。
デフォルメされた見た目でハードなバトル。子供向けのゲームに見られがちですが、本格派戦争ゲーム好きも遊べばきっと満足できる完成度の高い作品です。
ファントム・ブレイブ
霊を操る能力を持つ少女と戦士の霊魂が請負人として、様々な依頼をこなすべく冒険をするシミュレーションRPGです。
本作のキャッチコピー「イマジネーションが戦術になる!!」と示す通り、やりたい放題でケタ違いのやり込み要素が最大の魅力であり特徴です。
戦闘に使用されるキャラはすべて9999レベルまで育てることが可能な上、ステータスの振り分けによってステータスを自由にカスタマイズできるキャラ性は圧倒的!
後発の「ファントム・ブレイブ 2周目はじめました。PlayStation 2 the Best」では廉価版でも珍しい追加要素を収録。今ではSwitchやSteamでも配信されているので遊びやすくなっています。
PS2の隠れた名作ソフトまとめ
面白いのに様々な要因から日の目を浴びなかった作品は、そのまま新しいタイトルの中に埋もれてしまうことがしばしば…。
とはいえ面白いゲームはどれほど長い時を経ても「名作」であることは間違いありません!
この特集で気になるタイトルを見つけられた方はぜひ実際にプレイしてみてください。きっと今まで知らなかったことを後悔するほどの衝撃が味わえるはずです。