1983年に誕生して2003年に本体出荷を終了した今なお、「ゲーム」という存在そのものの歴史を生み出し続ける不朽の名機・ファミリーコンピュータ。
今回はそんなファミコンで遊べる「おすすめの名作ソフト」をジャンル別ランキングでご紹介!
言わずと知れた屈指の人気作から名シリーズの先駆けタイトルまで、30年以上の時を経てなおきらめきを放つ素晴らしいゲームラインナップをご覧ください。
ファミコンの名作ランキング50選
それでは、ファミコンの名作ソフトを紹介していきます。
下記のリンクから本記事で紹介している各ジャンルに飛べます。
RPG編|名作ランキング10選
1位:ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
国産RPGの理想形を編み出した傑作
ロトシリーズ3部作の最後を飾る本作は、ドラクエシリーズでは今やおなじみとなった「転職システム」を初めて採用し、シリーズの基礎を形作ったともいわれる作品です。
初代・2作目と広がり続けた冒険の世界は本作でさらに拡大し、世界に散らばった6つのオーブを探し出すという目的と共に旅の行く先がワールドワイドに展開します。
3作に渡り着実な進化を遂げ一つの到達点へと至った勇者ロトの血を引く一族の物語。ストーリー的にもRPG史的にも大きな価値のある一作です。
2位:ファイナルファンタジーIII
確実な進化と「FFらしさ」を高めた名作RPG
ファミコンで発売された最後のFFシリーズの本作は、シリーズ屈指の人気を誇る名システム「ジョブチェンジ」が初登場したタイトルとして知られています。
前作で注目度を集めたドラマ性はさらに進化を遂げ、少年たちが空や海の中まで広がる壮大な冒険の中で成長していく物語にはこれぞRPG!というワクワクがたっぷり。
高水準のグラフィックに堂々たるファンタジー冒険譚、耳に残る名曲の数々とシリーズ初のミリオンヒットを達成したのも納得できる完成度の高い作品です。
3位:ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
「天空シリーズ」の一作目にしてFCドラクエシリーズの最終作
前作「3」で完結したロトシリーズに代わり、新たな世界観と物語を展開することとなったドラクエシリーズの4作目は、ファミコンで発売された最後のドラクエ作品です。
悪を討つ勇者と言う王道だった過去作とは異なり、勧善懲悪から脱却を図った物語は時に考えさせられる内容が多く、ストーリー面でのインパクトは大。
「ガンガンいこうぜ」「いのちをだいじに」などキャッチーさで知られるAI戦闘は本作が初めて導入したもので、ドラクエシリーズと言えばコレという方も多い名作です。
4位:MOTHER
愛と感動の「名作保証」RPG
「エンディングまで、泣くんじゃない。」というインパクト大のキャッチコピーと共に登場し、ノスタルジックで切ない冒険に多くのユーザーが感涙したのが本作。
全体的にほのぼのした雰囲気を漂わせながらも、所々に覗くダークでシリアスなエピソードは「ゲームは子供のもの」という大人すらも魅了します。
多くの著名人から「一番好きなゲーム」として名を挙げられることの多い名作。一風変わったRPGを楽しみたい方にオススメです。
5位:ドラゴンクエスト
伝説はここから始まった!
言わずと知れた国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの正真正銘初代となるのが本作で、後にRPGの標準的なスタイルを生み出した歴史的価値ある作品です。
ゲームは最初から最後まで主人公である勇者1人で進み、レベルアップと装備購入以外の強化育成要素も無く、ごくシンプル構成で非常にわかりやすい。
30年以上が経過してなおファンを魅了し続ける殿堂入り級のシリーズなだけに、RPGファンなら原初の作品を体験する価値を十分に持つ名作と言えます。
6位:ファイナルファンタジー
日本を代表するもうひとつのRPGといえばコレ!
「日本を代表するRPG」としてドラクエと並んで知られるファイナルファンタジーの記念すべき初代作で、ビジュアルや演出へのこだわりをこの当時から感じることができます。
サイドビュー形式のバトル画面でちびキャラ風に描かれる味方がアニメーションを伴って攻撃する演出は、ゲーム史において本作が初と言われています。
「ドラクエフォロワー」の作品が多く生まれる中で、確固たる差別化と個性を打ち立て後に国内RPGを代表する人気シリーズ化したのも納得の一作と言えるでしょう。
7位:ウィザードリィ
大幅進化したアップグレード移植版
テレビゲームのRPGジャンル発展に大きく影響した1981年発売のPCゲーム「Wizardry」一作目にアレンジを加え、FC版独自のアップグレードを果たした作品です。
最大の魅力は、オリジナル版では複雑なキーボード操作を求められることでプレイの敷居が高かった操作性が「コマンドウィンドウ形式」で飛躍的な向上を見せたところにあります。
元より傑作として名高い作品を遊びやすく、美しく改良することで親しみやすさもプラス。様々な理由で原作に手が出なかったユーザーから広く大きく受け入れられた良移植作です。
8位:ドラゴンクエストII 悪霊の神々
ロトの血を引く勇者の冒険は広大な世界へ!
前作「ドラゴンクエスト」の100年後に舞台を移し、勇者ロトの血を引く勇者の新たなる冒険を描く人気RPGシリーズ待望の続編作です。
最新作では当たり前となった複数人数1パーティ制が採用されたのが本作からで、特技や特性の異なる3人を如何にして行動させるかの戦略的ゲーム性も向上。
前作・本作・次作をまとめてドラクエシリーズの歴史を飾る「ロトシリーズ」となっているので、3作に渡る壮大な勇者の冒険を知る意味でも遊ぶ価値のある一作です。
9位:ファイナルファンタジーII
チョコボとシドが初登場した記念作
ビジュアル派・演出派としてのファイナルファンタジーシリーズの個性をさらに強め、後のシリーズ常連キャラを初めて起用したシリーズ史にとって重要な本作。
侵略を目論む帝国に反乱軍が立ち向かうというシリアスな戦記風の重厚な世界観は、FFシリーズのもう一つの特徴でもあるドラマ性を象徴したかの様な内容です。
前作のヒットに甘んじることなく新たな試みを多く取り入れ、たゆまぬ進化を続けるシリーズ作としての注目度を高めた意義のある一作です。
10位:デジタル・デビル物語 女神転生II
マニア向けRPGの確固たる地位を築いたシリーズ2作目
魔王を倒す勇者の冒険が主流だった1980~1990年代のRPGの中、「悪魔合体」「舞台は荒廃した東京」など独自要素でコアなファンを虜にした女神転生シリーズの続編タイトル。
本作の注目すべきは悪魔絵師・金子一馬氏の手掛けるドット絵の数々で、細部まで描かれアニメーションまで見せるビジュアルの素晴らしさは同年代作品の中でも群を抜いて秀逸!
さらに2Dフィールドのマップと3D表現のダンジョンを使い分けることで舞台の広がりが表現されており、続編にして確実な進化を感じられるタイトルです。
アクション編|名作ランキング13選
1位:スーパーマリオブラザーズ3
完成度とボリュームがファミコン史上最高峰!
スーパーマリオシリーズのナンバリングタイトル3作目として発売され本作は、すごろく風のマップによるステージ選択制を導入したのが特徴です。
ある程度の道順は決まっているもののアクションステージ以外の探索要素が広がり、ミニゲームや隠し要素の寄り道が楽しめる様になっています。
攻略するステージは100以上と圧倒的なボリュームを有しており、FC作品の中でも群を抜いて遊びごたえ抜群!内容・容量共に文句なしの最高傑作です。
2位:スーパーマリオブラザーズ
テレビゲームと言えばコレ!
世界累計売上本数は驚異の4,000万本越えという圧巻のセールス記録で、一時は「世界で一番売れたゲーム」としてギネスにも登録された超有名作。
ゲームは制限時間内に画面の右にあるゴールポールにたどり着く、ゲームが今より浸透していなかった時代でも広く受け入れられるとなったシンプルな作り。
言わずと知れたアクションゲームの金字塔。様々な機種への移植もされ、発売から30年以上が経過した今なお世界中から愛されている神ゲーです。
3位:星のカービィ 夢の泉の物語
FC最後のミリオンヒットタイトル
ファミコン末期の時代に発売された本作はカービィシリーズ初の据え置き機展開であると同時に、カービィならではの特技「コピー能力」が初めて登場した作品です。
制限はあるもののある程度自由にステージを選んでプレイできる様になったこともあり、シリーズ史上最も優れた難易度調整がされています。
実はシリーズの人気キャラであるメタナイトが初登場したのも本作。アクション好きはもちろんカービィシリーズが好きな方なら歴史を知る意味でも遊んで損はない一作です。
4位:ゼルダの伝説
任天堂の誇る名作アクションADVの伝説はここから始まった!
任天堂の人気シリーズ「ゼルダの伝説」の処女作となる、トライフォースを巡るリンクの冒険が始まった記念すべき作品です。
RPG作品とは異なり基本的にはどのダンジョンから攻略に挑んでもOKという自由度の高さが、当時のゲーマーに広大な世界へ踏み出す冒険のワクワクを与えました。
骨太なアクションと複雑な謎解きで現代に遊んでもしっかりやりごたえを感じられる、ゼルダシリーズの礎を築き上げた文句なしの逸品です。
5位:ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
数多のシステムを編み出したロックマンシリーズ最高傑作
言わずと知れたFCの名作アクション「ロックマン」の2作目にして、後のシリーズで定番となる多くの要素を編み出し、組み込んだ正統進化作です。
今や切り札として親しまれている「E缶」が初めて登場したのが本作。任意のタイミングでライフゲージを全回復できるのは激ムズアクションの攻略難易度を大きく改善。
冒険を彩るボスは「ボスキャラデザインコンテスト」で公募・採用されたものが含まれ、後に新作が出る度にゲームデザイナーに憧れるファンからも大好評を得る企画となりました。
6位:悪魔城伝説
吸血鬼を討つ名作ゴシックホラーアクション
ゴシックホラーな世界観と硬派なアクション、多彩なギミックによる奥深いアクション性で長く愛され続ける「悪魔城ドラキュラ」シリーズの三作目にあたる作品です。
鬼ムズ難易度で知られる初代作品に負けず劣らない難しさに加え、特定のステージからはルートが分岐するというマルチさが繰り返し遊んでも飽きない面白さをもたらします。
FC三部作と呼ばれるシリーズ作品の最後を飾ることとなった、発売から30年以上が経過してなお多くのファンからシリーズ屈指の面白さとの誉れ高い一作です。
7位:バルーンファイト
協力&対戦もアツい名作アクション
ゲームは1人用・2人用・やりこみ用の3モード。どれも基本システムは風船の力で上下左右に移動できる主人公を操作し、画面内の風船を割っていくのが共通しています。
2人プレイ時には相手とぶつかることで自分の風船が割れてダメージを負うため、このシステムを活用すればハイスコアを目指す協力も相手を邪魔する対戦も楽しめちゃいます!
前年から稼働していたAC版で高い評価を獲得し、「名作をお家のテレビで遊べる」ことで爆発的に人気と知名度を広げた任天堂初期屈指の傑作タイトルです。
8位:コナミワイワイワールド
やりごたえ満点のクロスオーバーアクション
名作ゲームを多数生み出した「コナミ」のがんばれゴエモンや悪魔城ドラキュラなどの人気キャラが、一堂に会し戦うアクションゲームです。
ジャンプと攻撃のみとFC時代ではオーソドックスな操作感ながら、使用キャラによって体力やジャンプ力が異なる性能差が設けられているので単調さもありません。
お祭りゲームはキャラや元ネタに注目が集まりゲームの完成度は二の次にされがちですが、ゲーム単体としても秀でた良作アクションとしてオススメできる作品です。
9位:ドンキーコング
任天堂ヒーロー・マリオのデビュー作
ゲーム史に残るレジェンド的アクションタイトルとも言うべき作品で、1981年から稼働していたAC作品を家庭用ゲーム機向けに移植したタイトルです。
移植元となったAC版とは異なり本作では主人公の名前が「マリオ」へ変更されており、任天堂を代表するスーパーヒーロー・マリオのデビュー作が本作と言われています。
アクションゲームのデザインパターンの一つを生み出し、後のマリオシリーズの祖ともいえる作品。ゲーム好きなら遊ばない手はない傑作タイトルです。
10位:グーニーズ
ハリウッドの名作映画をゲーム化!
1985年に公開され大ヒットを記録した名作冒険映画「グーニーズ」を原作に、アクション部分を高めオリジナル要素で構築されたのが本作。
ストーリー部分に原作要素はほぼ無いものの映画の名シーンを想起させる要素が多く、特にBGMは秀逸で話は違えどこれはグーニーズのゲームだ!と感じさせてくれます。
原作映画同様に宝探しのワクワクと敵の存在によるハラハラがコントローラーを握るだけで味わえる、当時の子供たちの熱狂に思いを馳せたくなる一作です。
11位:迷宮組曲 ミロンの大冒険
音楽家に愛される名作アクション
メルヘンチックな世界観と「音楽」をテーマに描かれる卓越した描写力で、多くの作曲家や音楽家に愛され今なお演奏会も開かれているアクションゲームです。
最上階で待つ魔女マハリトを倒すため、様々なステージで構成された城を攻略していくのは、主人公の独特の挙動もあってなかなかの高難易度。
真のエンディングに到達するためには困難な道のりをこなす必要はあるものの、魅力あふれる世界と音楽で「長い冒険も苦にならない」演出の強みを見せつける一作です。
12位:魂斗羅
アーケード版から完成度をさらに高めた移植版
銃を撃ちまくる爽快感と多彩なステージ構成で多くのゲーマーを熱狂させた名作アーケードゲームに、多くの変更点を加えた移植版にして完全版ともいうべきタイトル。
シリーズを代表する武器となった「スプレッドガン」がオリジナル版よりも強化されたため、広範囲の敵を一気に撃ちまくる一度味わえば気持ちよくなること間違いなしです。
さらにオリジナル版では中ボス扱いでしかなかった一部の敵が強化され大ボスへと昇格。落下死要素を持つ「穴」の追加も相まってアクション性がグッと高まりました。
ファミコンのガンアクションを代表する作品として知られており、「やりがいあるアクション」として人気シリーズへと進化した不朽の名作です。
13位:がんばれゴエモン! からくり道中
義賊ゴエモンのデビュー作!
コナミの看板シリーズとして今やすっかり人気者の「がんばれゴエモン!」が初めてゲームの世界に登場したのが、1986年発売の本作。
ゲームは8ヵ国各13ステージで構成されるごくシンプルなアクションゲームとなっており、ジャンプと攻撃・移動のみと操作自体もごく単純。
しかし義賊ゴエモンと大平の世を描くグラフィックの和風デザインとBGMの演出力は、ベーシックなアクションを新鮮なものへと変えるフレッシュさに溢れています。
コナミの看板作品として君臨するに相応しい完成度と面白さ。シリーズファンはもちろんレトロアクション好きな方なら遊んで損はない逸品です。
アドベンチャー編|名作ランキング5選
1位:北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ
遊びやすさが向上した堀井ミステリー3部作第2弾
前作「ポートピア連続殺人事件」に続いて発売され、移植元となったPC版とは中盤以降のストーリー展開が大きく異なり、全くの別物として楽しめるアドベンチャーゲームです。
臨場感あるBGM演出が連続する事件の緊迫感と真相に近付いているドキドキを上手く盛り上げ、レトロゲームとは思えない興奮が今遊んでも体感できる点は秀逸の一言!
2作目にしてミステリーADVジャンルを大きく盛り上げることに成功した本作に隠された、当時の子供たちをドキドキさせた「めぐみのバスタオル」の裏ワザは必見です。
2位:ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 前編、後編
ホラー&ミステリーの大名作!
ファミコンの拡張パーツ「ディスクシステム」専用のゲームとして発売された本作は、前後編の2作に渡って描かれる壮大なホラー&ミステリーの物語が最大の魅力。
事故で記憶を失った主人公が事件調査を通じ記憶を取り戻していく様は、何も知らないプレイヤーに親近感を沸かせ感情移入してゲームが楽しめる工夫として機能します。
アクションやシューティングとは違い「ボタンを押して物語を読む」だけなのにしっかりゲーム体験を楽しめる、「読むゲーム」の面白さを何よりも早く完成させた作品です。
3位:メタルスレイダーグローリー
綿密なグラフィックと多彩なアニメーションのSFアドベンチャー
スーパーファミコンの普及に伴い注目度が下がっていた時期に発売された本作は、「ファミコンの限界を超えた」と評される圧倒的演出力が見所のゲームです。
8Mbitの大容量ROMと拡張チップを搭載したカートリッジによって、既存のFC作品とは比べ物にならないほど緻密に描かれたグラフィックは圧巻の一言。
加えて瞬きや口の動きといった細かいキャラアニメーションも搭載されており、シーンに応じた動作アニメも込みで現代のADVにも通じる没入感を生み出しました。
ファミコンで発売されたアドベンチャー作品の中では演出・ストーリー共にトップクラスと言って差し支えない高い完成度を誇る一作です。
4位:ポートピア連続殺人事件
ファミコンで初めて発売されたアドベンチャーゲーム
ファミコン史上初のADV作品として1985年に登場し、後に多くの名作・秀作タイトルが作られるムーブメントの火付け役となった作品です。
ゲームはテキストを読み進め行動をコマンドで選択して進める作りで、複雑な操作や特別な推理を必要としない遊びやすさはゲームに不慣れな大人層でも楽しめます。
PCオリジナル版では操作の困難さからなかなか普及に至らなかったADVジャンルを身近なものに変え、爆発的人気を有した一大ジャンルを築き上げた革命的一作です。
5位:さんまの名探偵
レジェンド級の吉本芸人大集結!
実在芸能人とのタイアップ作品が多く登場したファミコン時代の中でも、特にゲームとして高い完成度を誇る本作。
基本操作はテキストの中からコマンドを選択して操作を進めるテキストアドベンチャー形式。難しい操作が無いので「芸人好きの非ゲーマー」でも気軽に楽しめます。
中心にある事件の真相は作り込まれた良質さがあるため、ミステリーADVとしての出来の良さからお笑いネタとは思えないガチめの遊び心地を得られる名作です。
シミュレーション編|名作ランキング3選
1位:ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
ファンタジー戦記シリーズ初代作
30年以上の歴史を持つ名シリーズ「ファイアーエムブレム」の記念すべき一作目にして、後のシミュレーションRPGの標準システムとも言えるデザインを確立した画期的なタイトルです。
性格としても性能としても個性の立ったユニットを複数配し戦略的に行動を進めていく、今でこそ当たり前に感じられるシステムは本作が形作ったものばかり。
本作の成功を受けてその後多くのSRPGが生み出される一つの流れが作られた、シリーズの誕生のとどまらずジャンルの誕生を成した歴史的一作と言えます。
2位:ファミコンウォーズ
戦争ゲームを親しみやすいものへ進化させた革命作
複雑な名称の兵器や戦術が多く、初心者には難しい印象を持たれがちの「ウォー・シミュレーション」をシンプルで遊びやすくしたシミュレーションゲームです。
ゲーム内には追うべきストーリーは存在しないため、「操作チームを選んで戦う」のみの明朗なルール設定も本作の快適性に磨きをかけています。
最新機種でも趣を変えて続く人気シリーズの貫禄は本作当時から存在しており、長く愛され続くのにも納得できるほど初代にして完成されたシステムを持つ一作です。
3位:キングオブキングス
秀でたユニットバランスが高い戦略性を実現!
剣と魔法の硬派なファンタジー世界を舞台に繰り広げられる、シンプルなルールが奥深い戦略性を生み出すSLG好きにおすすめしたいのが本作。
マス目マップの上に配置されたユニットを動かし戦う遊び心地は、昨今のシミュレーションRPGに見られるオーソドックスな操作感ながら、最大の魅力はそのバトルシステム。
とにかくユニットの特性に重きを置いており、どんなに優位な状況でも不得意なユニットが存在すれば形勢逆転も容易いバランス感はゲームに戦略のスリルをもたらします。
戦闘の相性などの重要情報がしっかり明記された親切なUIデザインも含め、じっくり思考したっぷり遊んで楽しめる快適&本格的なウォー・シミュレーションの名作です。
シューティング編|名作ランキング3選
1位:グラディウス
時代を超えて愛される不朽の名作
1ダメージ即死に残機制、強制横スクロールの世界でパワーアップしながら進む。ファミコン時代のシューティングジャンルを代表すると言っても過言ではないタイトルです。
最高級のBGMに「どの瞬間も絵になる」と評される背景・キャラ・攻撃のビジュアルなど、卓越した演出表現は同時期のどの作品と比べても群を抜いて優れているのも注目点。
続編やリメイクではなく「FC版のグラディウス」を愛好するプレイヤーも未だ多い、STG好きはもちろんゲーム史に興味を持つすべての方が遊ぶべき神ゲーです。
2位:ツインビー
コナミシューティングゲームの金字塔
かっこいい飛行機が主だった1980年代のシューティングゲーム界に突如現れた、丸っと可愛らしいフォルムが特徴の『ツインビー』。
カラフルな色彩と可愛らしくキャッチーなデザインは同年代の他作品にはない華やかさがあり、コアなゲーマー以外がシューティングに興味を持つきっかけにもなっています。
同社作品である「グラディウス」と共にコナミSTGの金字塔として語られることの多い、今なお多くのファンから愛され続けている名作です。
3位:スターソルジャー
スコアアタック要素が楽しい縦型シューティングゲーム
画面は縦、射撃はボタン連打。「昔ながらの」とも言うべきオーソドックスなシューティングたる本作の面白さは、得点システムにあります。
全16ステージに用意された各8個の隠しアイテム、得点に繋がる敵連隊が画面から消えるまで次を表示しないなどのシステムが「腕を磨くほど高得点」に直結。
アイテムを獲得するとパワーアップする射撃の範囲と性能の違いといった戦略性も高く、やりこむほど目に見えて点数が高くなっていく上達の快感が得られます。
スコアアタックと戦略性の高さがゲームとしての面白さと中毒性に繋がった堅実な作りの作品で、古くからのシューティングファンからも未だ熱狂的に愛され続ける作品です。
スポーツゲーム編|名作ランキング3選
1位:ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会
FC時代のパーティゲームを代表する名作アクション
今でこそ広く知られる様になった「マルチプレイならではの面白さ」を1990年代に確立し、ファミコンソフトの中でも屈指のパーティゲームとして知られるのが本作。
最大4人までが同時に対戦出来る大人数プレイに対応した作品は当時少なく、この面白さが現代のパーティゲームに繋がっていると言っても過言ではありません。
「ダウンタウン熱血行進曲」シリーズは現行・最新機種でも多くの作品がリリースされていますが、今なお本作がシリーズ最高傑作と名を上げる方も多い名作タイトルです。
2位:キャプテン翼II スーパーストライカー
見た目も中身もトップクラスのキャプ翼第二弾
スポーツゲームでありながらコマンドを選択していくシミュレーションゲームという、斬新なシステムで多くのユーザーに衝撃を与えた「キャプテン翼」の続編。
物語は原作漫画のエンディングから3年後を舞台としたオリジナル展開が描かれ、キャプ翼キャラの成長と再集結のアツい物語はファン必見!
原作続編とは異なる物語のため本作はパラレルとして扱われているものの、「正史としても通る」レベルの完成度を有したストーリーでシリーズ最高傑作です。
3位:熱血高校ドッジボール部
くにおくんスポーツシリーズ第一弾
乱闘スポーツゲームとして人気の「くにおくんスポーツシリーズ」の一作目となる本作は、小学校などで人気のドッジボールをテーマにしたルール無用の乱闘球技大会。
勝敗はシンプルに体力ゲージが0になるまで相手にボールをぶつけるのみ!多彩な必殺シュートを交えたボールの攻防がエキサイティングな対戦を彩ります。
マルチタップを使用することで最大4人がプレイヤーとして参戦できるので、協力して難敵に挑んだり仲間同士で生き残りを賭けて戦ったりパーティゲームとしても大活躍の名作です。
パズルゲーム編|名作ランキング5選
1位:テトリス
全ての落ち物パズルゲームの原点にして頂点
落ち物ゲームと言えばコレを思い浮かべる方は少なくないのでは?ゲームボーイ版と共に日本に「テトリス」を一気に広めたアクションパズルゲームです。
ブロックを回転させる・フィールドに落下させる・横のラインを揃えて消す。やることはたったこれだけなので煩雑な操作や複雑なルールは一切ありません。
シンプルだからこそ中毒性の高い本作は一度遊び始めるとなかなかやめられない魅力があり、「テトリス・ハイ」と呼ばれるどハマり状態に陥る人が続出した名作です。
2位:ドクターマリオ
カプセルを積み上げ消す中毒性抜群落ちゲー
アクションゲームの人気者であるマリオが主役となった新たな舞台はまさかの病院。シンプルな遊び心地で非ゲーマー層の人気を取り込んだパズルゲームです。
十字キーと回転のみの簡潔な操作性と「並べて消す」という分かりやすいルールは、アクションのマリオは苦手という方にもぴったりマッチ!
今でも配信やリメイク移植などで愛され続ける名作落ち物ゲーム。発売当時から変わらない面白さをあえて初代作であるファミコン版で遊んでみてはいかがでしょう。
3位:バベルの塔
出来る行動は「ブロックを運ぶ」のみ!
アクションゲームを中心にリリースを続けていた1980年代のナムコにしては珍しいジャンルである、パズル作品でありながら高い完成度を誇る名作タイトル。
行える動作はステージ内に配置された稼働可能なブロックを持ち上げ運ぶことのみ!加えてステージ毎にブロックを運べる回数が決まっているため動かす順番には熟考が必要です。
敵を処理するにも足場を作るにもブロックを持ち運ばなければ対処できないうえ、ステージが進むほど上がる攻略難易度には通なパズル好きも思わず唸る歯応えが感じられます。
全64ステージをクリアした後に獲得できるパスワードを使えば、さらなる高難易度モード64ステージにも挑戦可能!ボリュームもやりごたえも満点のパズルゲームです。
4位:ソロモンの鍵
「難しいけど面白い」を体現するレトロパズルアクション
アーケードとファミコンで爆発的な人気を獲得し、1980年代のレトロゲームを語る上で外せないヒットタイトルとして語り継がれている本作。
ブロックを召喚したり消したりすることで道を作ったり敵を倒したりする単純なルールながら、敵の配置のいやらしさも含め難易度は激ムズの「死に覚えゲー」に属します。
難しいけどクリアの目が必ず見つかる、難しいからこそクリアした瞬間に感動できる。ゲームの面白さがふんだんに詰め込まれた、語り継がれるに相応しい傑作です。
5位:ロードランナー
シンプルだけど奥深いゲーム性で中毒者が続出した名作パズル
キャッチーな見た目と単純なシステム、様々なテクニックが活きる奥深いパズル性で大ヒットした本作ですが、実は1983年発売のPCゲームのリメイク移植版。
基本的な操作は穴を掘って移動するのみで敵を攻撃する手段などは存在しないものの、「時間差で埋まる穴」などのテクニックが存在するため単純ながら考えることはいっぱい!
FC版のみの裏設定として「ボンバーマン」とのつながりが示唆されていたり、速度変更バグを利用した「裏技」が存在するなどファミコンならではの小ネタや逸話も面白い作品です。
ボードゲーム編|名作ランキング2選
1位:いただきストリート 私のお店によってって
コンピューターボードゲームの原点タイトル
定番ボードゲーム「モノポリー」に独自要素を加えたルールで、その後30年以上続く人気シリーズとなる「いたスト」の初代タイトル。
サイコロを振って移動し、空き物件を買ったりカジノでギャンブルすることで資金を増やしていく基本ルールは、まさしくモノポリーの流れを汲む内容。
以降何作ものシリーズタイトルを展開することとなった本作ですが、初代作品でありながらこの時点で完成されていたルールやバランスは今でも通用する面白さが光ります。
2位:桃太郎電鉄
国民的ボドゲの出発点!
国民的ボードゲームシリーズ「桃太郎電鉄」は対戦で盛り上がるパーティゲームとして知られていますが、実は最初期には異なるテイストの作品。
日本全国を鉄道で巡り物件購入や資産運用を行うという大目的は初代作である本作から変わらないものの、どちらかというと本作はのんびりといった風合い。
シリーズの定番として知られる「貧乏神」や「借金」といったマイナス・妨害要素が存在せず、ギスギス感なく遊べる空気感を持っています。
途中セーブができないといった昔ながらの不便さはあるものの、後続作品とは違った味わい深さを得られる希少なタイトルです。
レースゲーム編|名作ランキング3選
1位:エキサイトバイク
モトクロスの興奮を味わうレースゲーム
レースゲームの中でもオフロードバイクという主流から少し外れた車種・レースに着目した、独特な遊び心地で人気シリーズへと進化を遂げることとなる作品です。
オフロードバイクを駆りアップダウンの激しい悪路をドライビングテクニックで制する、モトクロスならではの興奮をゲームシステムに絶妙に落とし込んだシステムが特徴。
見た目も操作もシンプルながらレースゲームとしての完成度の高さと興奮は一級品。バイクレースゲームの始祖とも言うべき名作タイトルです。
2位:ファミリーサーキット
伝説のレーサーと勝負!
1980年代、空前のF1ブームが巻き起こっていた時代にマッチした作品。当時のレースゲームでありながら5つのモードで楽しめるボリューム感も嬉しい一作です。
最大の見どころとして発売当時現役のF1レーサーとして活躍した名ドライバーたちがモデルとして登場しており、「A.セナ」とのドリームマッチも楽しめちゃう!
ピットイン要素などF1レースならではの要素も込みで疑似体験度が高い遊び心地から、当時のF1人気を感じさせる「時代の空気感」を味わえるタイトルです。
3位:ファミリージョッキー
走りの駆け引きが熱いファミコン初の競馬ゲーム
レースゲーム=モータースポーツが主流だった時代に異色を放つ本作は、競馬の特色を生かした唯一無二の遊び心地が特徴のゲームです。
ジャンプなどの障害物を乗り越えるために必要な競走馬の性能は、5つのステータスによって差別化が図られており、選んだ馬で難易度を調節できるのもGOOD!
実際のレースや競走馬とは違うからこそゲームらしく楽しめる、モータースポーツにはない面白さが多くのプレイヤーを魅了した良作タイトルです。
格闘ゲーム編|名作ランキング3選
1位:ジョイメカファイト
幅広い選択肢が面白さに直結する「選んで楽しい」ロボ対戦格ゲー
今も昔も人気の対戦格ゲージャンル。愛されるポイントの一つである「操作可能キャラの多さ」において同年代の作品とは一線を画すボリュームを有するのが本作です。
なんと操作可能なキャラは全36体!2Pカラーの差分も用意されており、当時はもちろん最新の格ゲータイトルにも劣らない選択肢を持っています。
選べるキャラの多さと操作の簡単さに加え、腕を磨ける練習モードなど格ゲー初心者も安心して楽しめる間口の広い作品です。
2位:スパルタンX
原作映画と全然違うのに面白さは原作級!
ジャッキー・チェン主演の名作カンフー映画「スパルタンX」を題材とした作品で、1984年にAC版として稼働していたタイトルをFC向けに改良した移植版です。
映画原作ですがキャラの名前以外の原作要素は薄く、物語も「攫われた恋人を救う」とごくシンプルなものなので原作を知らなくても楽しめます。
ファミコンブームの真っただ中に発売されAC版以上の人気と知名度を獲得した本作。原作映画ファンならずともジャッキーアクションに魅了される一作です。
3位:ケルナグール
先進的システムだらけの対戦格ゲー草分け的存在
蹴ると殴るで「ケルナグール」の安直なタイトルに反して、現在まで続く数多の対戦格闘ゲームに多大なる影響を与えたともいわれる伝説的な一作。
全てのコマンドがA・Bボタンで完結しており複雑な必殺技コマンドの入力不要、いわゆる「ハメ」的な状況が存在しないなど、昨今の格ゲーとは一線を画す戦い心地が得られます。
「蹴る・殴る」のみの単純さが転じて対戦そのものの面白さを高める、シンプルだけど奥深いを地で行くバランス感に優れた良作です。
ファミコンの名作ランキングまとめ
アクションゲームの金字塔「スーパーマリオ」に国産RPGの大御所「ドラクエ」など、ファミコンでは名作&神ゲーとも呼ぶべき作品が盛りだくさん!
人気があるタイトルはリメイクや移植がされることで目に触れたり遊んだりする機会は多くなりますが、原作には原作にしかない魅力が詰まっているものです。
最新機種で遊んだ同じ作品でも、実際に遊んでみると操作感や面白さが違って見える箇所も少なくないことでしょう。
今回ご紹介した作品を初めて遊んでみる方はもちろん、移植やリメイクとの違いを「遊び比べ」て通好みの楽しみ方をしてみるのも面白いかもしれません。